Acckyです。
5/27(金)の Avid Creative Summit 2016にて行われた飛澤さんのセミナー
『WAVES H-Series : 最先端技術による最新ミックス
テクノロジー・ファーストなWaves H- Seriesが全Pro Toolsユーザーへ新たなミックスを提案。』
に参加してきました。
最初に、Wavesの歴史について製品担当の方から説明がありました。
1992年のQ-10から始まったプラグインは、現在は210種類にもなっているそうです…!
今回のセミナーで対象となるHシリーズはHybridの頭文字となっていて、アナログの音の良さとデジタルの便利さを兼ね備えたシリーズとして作られたとの事。
製品紹介が終わったところで飛澤さんのコーナーへ。
はじめに、セミナー題材曲を提供されたアーティストのyucatさんの紹介から。
題材曲の視聴後、いよいよミックスについて。
楽曲を聴いた時にミックスイメージを組み立て、そのイメージに沿って音の整理や配置を決めていく流れが紹介されました。
説明の間には飛澤さんが作成したスライドを使い、ポイントを絞って参加者と確認をしていきます。
こういった資料もあると、聞き手としてもセミナーの中でのストーリーがしっかりと入ってきますね!
ここでH-EQの紹介。
このEQはフィルターカーブの種類を選ぶことができること、EQ前後の周波数を確認しながら処理ができることを紹介しながら、実際の楽曲の中でどのように処理をしていくのかを説明していきました。
フィルターカーブの種類について、モデリング元の予想と聞き比べも行い、この製品のアナログ部分の秘密にも迫っていきます。
Wavesはモデリング元を公表していないのですが、実際に音の聴き比べをしてみると、確かに掛かり方が似ていました。
こうした単品のアナログモデリングプラグインだけではできない処理を1つのプラグインでできる事がデジタルならではの良さだと感じました。
続けて、H-Reverbの紹介。
こちらはアーリーリフレクション(初期反射)の種類が豊富であること、その他の機能も充実していて、空間のコントロールが自由にできる点を紹介していきます。
題材楽曲では琴とボーカルトラックに対して処理を行い、yucatさんの楽曲の世界観を広げていきます。
最後にミックスにおける大事なポイントについて。
・EQは引き算であること
・歌がしっかり抜けてこない場合、他の楽器が邪魔していないか原因を探すこと
・ミックス処理に自分の想い、聴かせたいことを気合を持って取り組むこと
が話され、セミナーが終了しました。
45分という短い時間でしたが、Waves Hシリーズの製品紹介とミックス技術の公開が融合した、充実したセミナーでした!
今回のセミナーで題材曲として紹介された yucatさんの最新作『PARALLEL WORLD〜episode.0』は
絶賛発売中ですので、こちらも是非チェックしてみましょう!
セミナーの題材曲は3曲目の『狂々撫子』です。
yucat official HP
http://www.yucat1031.com
お知らせ
セミナーの中でも少し触れていた周波数・倍音の一部については当サイトでも紹介しています。
下記URLからチェックしてみましょう!
周波数を理解する [動画あり]
倍音を理解する [動画あり]
EQの基本姿勢を理解する [動画あり]