Acckyです。

僕の楽曲について、飛澤さんにアドバイスを頂きながら見直す企画。
今回はベース編です。

前回まででキックとスネアの見直しが終わりました。
この状態に、僕がスタジオに持ち込んだ時のベースを合わせたものがこちらです。

ここで頂いたアドバイスとしては、
『EQでキックの低域と揃えてみようか。』というもので、主にEQ部分を見直して頂きました。

こちらは僕がスタジオに持ち込んだ時のEQ。
bass_eq_before

 

この時は「キックの低域をローカットしたから、ベースはローを強調して…」と考えていて、
プリセットの中からピンと来たものを参考にしていました。

キックのEQはこのような状態。
Beforeは左、キック編で見直ししたAfterは右です。
もちろん、今回は見直し後のキックに合うようにベースの処理を進めていきます。
kick_eq_before  kick_eq_after

 

スタジオでキックとスネアと一緒にベースを鳴らしながら調整した結果がこちらです。

いかがでしょうか?
キック・スネア・ベースのまとまりが良くなり、引き締まったように感じるのではないでしょうか。

上のキックと比較しやすいように、ベースも左がBefore、右がAfterの画像で見てみましょう。
・低域のブーストは無しに変更
・1kHz付近のブースト(ゴリッとさせたい)は500Hz付近と2.5kHz付近に分けてブーストに変更
2.5kHz付近のガリっとした部分と500Hz付近の太さが合わさってゴリッ!とした
※聴き比べて見ると、Beforeはゴリではなく、カリカリでした…汗
・高域をカットしていた部分も無しに変更
bass_eq_beforebass_eq_after

 

今回の結果だけでまとめてみると、
僕の処理は「低域は上げ過ぎ、高域は削らないで良かった」ということですね。

もう少し分析してみたいと思います。
ちょっと画像が見にくいかもしれませんが、キックとベースを同時に鳴らした時の周波数を
シミュレーションしてみました。
kick_bass_eq_beforekick_bass_eq_after

 

青いラインがEQ処理後の周波数なのですが、
Beforeの方はキックとベースの周波数が思いっきり被っています。
さらに20kHz付近も上がっている&高域の方もほとんど出ていないので、モヤっとする要素が満載。

それに比べてAfterの方はキックとベースの帯域の住み分けがされて、高域も程よく出ています。
ここから中高域の楽器が乗る準備がしっかりできていますね…!

bass_faderまた、フェーダーにも良い効果が。
動画にした時のバランスではありますが、
Beforeは-4.9dBであったのに対し、Afterは-6.8dBに。
音量を上げなくてもベースの存在感が感じられるようになりました。

 

最後に、キックとスネアとベースの3点で全体のBefore/Afterを聴き比べてみましょう。

レクチャーが終わり、BeforeとAfterを聞き比べながら飛澤さんから頂いたメッセージ。
『今回変えた所って、ほんの少しの事だったりしたでしょう。
アナライザーも見ながら作業をしたけれど、こういった改善ポイントに気がつけるように、
耳でも判断していけるようにしよう!』

飛澤さん、お忙しい中レクチャーありがとうございました!
また、記事を読んで頂いた皆さんもありがとうございました。
飛澤さんからレクチャー頂いた内容の紹介は今回までとなります。

次回以降はこれらキック・スネア・ベースの土台に合わせて、
その他の楽器を自分なりに工夫して再度編集していく記事を書いていく予定です。
もしもご興味ありましたら、引き続き読んでもらえると嬉しいです!

それでは、また!